ZEHのメリット・デメリットって？

ZEHは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。消費エネルギーを減らし、作り出すエネルギーを増やすZEHのメリットとデメリットについて紹介していきます。

ZEHのメリット

ZEHのメリットにはさまざまなものがあります。

自宅の光熱費を抑えられる

ZEHのメリットは、まず「光熱費を抑えられる」という点があげられるでしょう。ZEHは住宅性能の高さに加えて、高効率の設備を備えた住まいなので、自宅で使用する電力を抑えることができます。さらに太陽光発電システムを搭載することによって、自宅で使用する電力を作り出すことが可能。以上のことから、光熱費を抑えることに繋がります。

さらに、発電した電力のうち余った分を電力会社に買い取ってもらうことができる点もメリットといえるでしょう。

健康に優しい家づくり

ZEHは高断熱である点も特徴なので、家の中の熱を外に逃しにくくなっています。このことから、家の中の温度を一定に保つことができ、快適な空間となります。部屋ごとの温度差も発生しにくくなるため、急激な温度変化が原因となるヒートショックを予防することにも繋がります。

このように、高断熱な住まいを実現することにより、その家に住む人の体にも優しい家とすることができます。

停電時などの非常時にも電力を使える

蓄電池を導入している場合には、発電した電力を蓄えておくことができるため、停電してしまった時にも電力を使うことができます。非常用コンセントから発電した電気を使用できることで、停電してしまったため何もできない…といった状況を防ぐことができます。（ただし、分電盤などが破損・水濡れがある場合には使用できない場合もありますので注意が必要です）

住宅の資産価値を上げられる

ZEH住宅にすることによって、住宅の資産価値を上げることができます。これは、国が行なっている「BELS（ベルス）」という制度によるもの。これは、住宅の省エネ性能を評価するもので、その評価は5段階の星マークで表示されます。星が多いほどに住宅の資産価値も高いということになります。

住宅の資産価値が向上すると、もし将来的に引越しなどにより住宅の売却が必要になった時にも、高値で売却できる可能性があるといえるでしょう。

補助金の申請ができる

ZEHを建てると、補助金の申請を行うことが可能です。これは、国がパリ協定での国際公約を実現するために環境省・国土交通省・経済産業省と連携してZEHを推進しているため。

補助金制度の内容については年度ごとに内容が変わりますので都度確認が必要となっています。さらに、申請した全員が受け取れるものではないという点にも注意が必要です。申請方法などについては住宅メーカーの担当者と相談してみることがおすすめです。

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ZEHのデメリット

ZEHには多くのメリットがある反面、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかをあらかじめチェックしておきましょう。

設備費が必要

ZEHは、省エネ・創エネのための設備が必要となるため、従来の住宅よりも設備費がかかるという点がデメリットといえるでしょう。光熱費削減や売電による収入などのメリットと比較しながら、ZEHとするかどうかを検討する必要があります。

デザイン・間取りに制限が出る場合も

ZEHを導入するにあたり、屋根に太陽光パネルを設置するというケースがほとんどですが、十分なエネルギー発電量を確保するために、片流れ型の屋根とする必要があります。さらに、住まいのエネルギー消費量を抑えるために、間取りに制限が発生する場合も。例えば、LDKを小さくしたり、部屋を間仕切ることによってエネルギーの消費を抑えるといった制約が出てきて、理想の間取りを実現できないこともあるかもしれません。

発電量は天候に左右される

ZEHとした場合、太陽光発電によって発電した電力を使用することにより、光熱費を抑えることができますが、当然天気が悪い場合には発電量も落ちることを覚えておく必要があるでしょう。特に梅雨や冬時期は日照時間が減るため、発電量が減る傾向があります。

電力の買取にも注意が必要

発電した電力が余った場合、買い取ってもらうこともできますが、電力の買取金額が徐々に下がっている傾向があること、また剰余電力の買い取り期間は10年間となっており、その後は自分で買い取り御者を選定し、契約を結ぶといった作業が必要になるケースもあるという点も覚えておく必要があるといえます。

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